平成生まれの退職理由ランキング「平成生まれ」の追記に、悪意を感じる。

ヴォーカーズという会社が

発表した退職理由ランキングを

拝見しました。

中身は、自社の運営する

就職・転職サイトＶｏｒｋｅｒｓ

に寄せられた内容ということです。

まず、最初に言いたいのが

「平成生まれの」退職理由ランキング

としていることに、

少々悪意を感じますね。

私は平成生まれではないですし、

別に平成生まれの方を持とうとは

思いませんけど、

いかにも平成生まれの社会人を

下に見ているような感じがします。

要は、昔の人たちとは

退職する理由が異なるということを

暗に示したいんでしょう。

そうすることで、この調査結果が

色んなところで批評されて、

この会社もおいしい思いをしようと

考えているんじゃないかなぁと

うがった見方をしてしまいました。

百歩譲って、退職理由が

昔と大きく変わってきたとしても

それは平成生まれが悪いのではなく

時代が変わっただけでしょ。

それに、人間が辞めたくなるのに

本質的な理由は絶対に変わらない。

・楽しくない

・面白くない

辞める理由ってこれしかないと

思うんですけどねぇ・・・

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最近の若者は、○○だ

平成生まれは、○○だ

ゆとり世代は、○○だ

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などと言っているのは、

自分達が受けてきた苦しみを

若者も経験しないといけない

という考え方なわけでしょう？

そういう考え方を持っている方々が

若者の辞めたい気持ちを

更に強くしていることに

気付くべきじゃないかなぁ。

（後半へつづく）

 

 

それで、本題の調査結果は

こんなものになっています。

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１．キャリア成長が望めない25.5％

２．残業・拘束時間の長さ24.4％

３．仕事内容とのミスマッチ19.8％

４．待遇・福利厚生の悪さ18.5％

５．企業の方針や組織体制・

　　社風などとのミスマッチ14.0％

６．休日の少なさ10.0％

７．社内の人間関係の悪さ8.8％

８．企業・業界の将来性のなさや

　　業績不振8.3％

９．評価・人事制度に対する不満7.2％

10.体力がもたない6.7％

11.体調を崩した6.2％

12.ワークライフバランスの

難しさ5.9％

13.倫理観のなさ2.6％

その他（結婚・家庭の事情）4.9％

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１位のキャリア成長が望めない

というのは、

昔からすると毛色の違う退職理由に

思えるかもしれませんね。

でも、その根底にあるのは、

楽しくない

面白くない

だと思うんですよ。

楽しくないし、面白くない職場

残業も多いし、残業代もつかない

それならせめて

キャリア成長できることを

望むわけですよ。

どうせきついのなら、

その分成長したいじゃないですか。

でも、同じ部署に

ずーっと１０年在籍するのが

ざらだったり、

正社員がずーっとやる必要がない

業務をずっとやっている人が

いたり・・・

となると、将来自分が辞めたときに

何も残らないであろうことが

想像がついてしまう。

明るい未来が

見えなくなってしまうから、

辞めたくなるのは当然です。

逆を考えれば、

キャリア成長が望めて、

同業分野で独立するのを

推奨するような会社、

リクルートさんのようなところが

人気になるのも無理はないかな。

２位以下の退職理由は

単純に文言だけをとらえても

別に平成生まれだからと言って

特別な退職理由ではない。

まぁ、私が退職した理由も

ほぼ全て含まれています。

１つ気になったのは

１３位の倫理観のなさ、

という理由ですかね。

私の場合だと、これが一番怖かった。

仕事が分かってくると、

コンプライアンス的にヤバい

部分がたくさんあることに

だんだん気づいてきたんです。

それを改善しようとしても、

・今までそうだったから

・そんな暇はない

で片付けられてしまいました。

んで、監督しているお役所から

指摘されたりとかすると

なぜか私の責任になる

というありさまだったので、

退職金を出してもらえるうちに

辞めちゃえ

となったわけなのです。

今日からしばらくの間は、

この退職理由ランキングをめぐって

机上の空論が語られるんだろうな。

（おわり）