通州事件記念館はないが､南京大虐殺記念館･731部隊記念館･安重根記念館は存在する

2015年8月14日の安倍談話で、日本は国際連盟から脱退して不戦条約に違反して国際秩序への挑戦者になったという文言、「戦争＝道義的に悪い＝日本へ永遠にシャザイ・おわび」という図式をきちんと考える機会になればと感じる次第です。日本は悪いことをしたから、日本の犠牲は仕方ないで片づけられている現実も。
ただ、きちんと考えて「平和憲法＝道義的に正しい」と考えている方はいいと思いますが、「平和憲法＝道義的に正しい＝絶対」と刷り込まれている方々に届くかどうか。

南京大虐殺の記念館、７３１部隊の記念館、安重根の記念館（ソウルとハルピンに１つずつ）は存在するのに、通州事件の記念館が存在しないのも、日本人が悪いことしたから、日本人が残虐に殺されても仕方ないという考え方からなんでしょうな。通州事件に至っては、存在すら知らない人が多いし、もし逆の構図だったら、これまた日本は未来永劫、シャザイとおわびを要求され続けるでしょう。また、原爆の記念館（資料館）は存在しても、いたづらにアメリカの残忍さを強調していないのは、原爆を落とされても仕方なかったという考え方と日本人特有のお人よしな部分があるのかも。アメリカの残忍さを強調しないどころか、どちらかというと、日本人はもう悪いことをしませんという方向ですべてが作られています。

日本政府と日本の一部の勢力・日本以外のアジアの一部の国をみていると、後者がモンスターペアレントや非行少年のように見えてきます。仮に正しい戦争があったとして、正しくても悪くても日本の場合は、未来永劫、謝罪やおわびが続く、それを見越した安倍談話がどれほどの効力を発揮するのか注目したいと思います。まぁ、ブログのタイトルじゃあないですが、負け犬の遠吠えにならないことを祈りつつ。