混合診療で、医療費が増える???
公開日:
:
最終更新日:2015/04/02
医療
あ、長くなった続きです。
1つ前の投稿で、
混合診療だと 1,810円
自由診療だと 3,700円
の負担になる事例を紹介しました。
確かに、保険診療ではない医薬品の投与が
1つあるだけで、
外来診療料やほかの医薬品の投与まで
10割負担になるのは、
保険未承認薬を使いたい人には納得いきませんよね。
混合診療が解禁になったら、
今まで自由診療だった診療行為(ここでは外来診療料と医薬品B)
が保険診療となるわけです。
よって、保険診療(=医療費⇒国保・社保の負担)
が増えると言いたいのだろうな。
そういう意味では、医療費は増えるんですが、
政府が想定しているのはそういうことではないと思われます。
医薬品Aがじきに保険承認される前提なら、
医療費が増え続けますよ、当然。
一時的に、医薬品Aが10割負担になるだけだから。
でも、混合診療が解禁になったら、
高~い、保険未承認薬は、
永遠に未承認であり続ける傾向が高くなる。
混合診療解禁後の新しい技術や医薬品は、
保険診療にはなりえなくなる。
少なくとも、今までよりはなりにくくなる。
高額な診療行為が保険診療になりにくくなるから、
医療費(国や健保組合等が負担する7割部分)
は減っていくわけですよ。
つまり、こう言ってはなんですが、
つまらん診療だけ保険診療で
高度医療はすべて自由診療になるから、
金持ちしかいい医療を受けられなくなるし、
医療費が減っていくというわけです。
現在の医療費の増加は、新しくて高~い保険承認医薬品や
新しくて高~い保険承認の手技が増えたことによる。
だから、その新技術を保険外に追いやることで、
医療費を削減するというわけです。
医療費 ⇒ 7割負担部分 というのは認識していても、
混合診療解禁 ⇒ もう保険承認しないぜ!
というのは認識されていないのではないかと。
一見すると、混合診療解禁はよいものに思えるので、
話は厄介だなぁと思います。
冗長にて、失礼。
(おわり)
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