DR.倫太郎 宮川がセクハラ疑惑。解離性同一性障害の夢乃は円能寺から700万ゲット？るり子は夢乃の母?

Ｄｒ．倫太郎の第３話は、

夢乃さん（蒼井優）が

日野倫太郎先生（堺雅人）の

大学病院診察室まで

足を運んでくれる場面で終了

していました。

診察室に来たときの

夢乃さんの様子は、

芸者の時とは全く異なるもので、

おびえているような

情緒不安定のような感じでしたね。

以前、芸者の時の夢乃さんとは

異なる精神状態の時、

倫太郎とすれ違って

倫太郎が声をかけても

夢乃さんは、倫太郎に

全く気が付きませんでした。

その時のことを考えれば、

芸者の夢乃とは違う人格で

診察室まで来たこと自体は

だいぶ夢乃さんの自己制御力は

進歩しているように思います。

しかし、

最終的に夢乃さんは

治療を十分に受けることなく、

診察室から

逃げ出してしまうようです。

おそらく、相澤るり子（高畑淳子）

に渡すお金のことで頭が一杯で

自分をコントロールできなくなって

しまっているんでしょう。

今回は、相澤るり子と

夢乃＝相澤明良　さんの関係が

明らかになりました。

実は、親子関係だったのです。

母親のるり子も芸者でした。

るり子は、今もそうですが、

夢乃が小さいころから、

男と遊ぶことばかりに興味が

いってしまっていました。

そのため、子供の夢乃さんは、

放っておかれてしまい、

十分な愛情も与えられず、

十分な食事も与えられず、

子供時代を過ごしていました。

挙句の果てには、

自宅に連れてこんだ男性に対して

なんであんな子供を産んだのか

と発言しており、それを

夢乃に聞かれてしまっていました。

その時の抑圧から自分を守るために、

精神疾患になったのは確実ですし、

周囲には、母親は死んでしまったと

吹聴していたようです。

倫太郎の診断によると、

夢乃の状態は

解離性同一性障害です。

いわゆる二重人格と言った方が

分かりやすいかもしれませんね。

人間にストレスがかかった時に

今の自分を自分でないと感じたり、

それを記憶のどこかに閉じ込めて

しまうことによって、

自分の精神的なダメージから

逃れようとして引き起こされる

疾患です。

この解離性同一性障害は

子供の頃に親からの愛情が少なく

強いストレスを感じた場合に

発症しやすいと言われています。

なぜなら、子どもの心は

体と同じで発達途上にあり、

まだ強いストレスに耐えられない

状態だからです。

このあと、慧南大学病院の

患者であるバレリーナが

セクハラ騒ぎを起こしますが、

このバレリーナ自身も

バレリーナの娘さんも、

親の愛情が十分でなかったと

思われます。

（後半へつづく）

 

 

 

今回の第４話のもう一つの

大きな話は、

病院内でセクハラ騒ぎが

起こってしまうことです。

バレエのプリマドンナである

三浦牧子（マイコ）が診察中に

精神科主任教授で

倫太郎の上司にあたる

宮川貴博教授（長塚圭史）から

セクハラされたということで

事件になってしまいます。

宮川教授はの言い分は、

転んだ患者に対応しただけだと

いうものでした。

こればかりは、

男性側が不利になってしまうので、

少々気の毒な気はします。

とはいえ、

患者の同意を取って、

診察の様子を録画していたため、

宮川教授の言い分は言い分で

正当性はあると考えます。

確かに、

副院長兼脳神経外科教授の

蓮見榮介（松重豊）が指摘する通り、

患者に触れてしまったことは、

病院側のリスク防止という

観点からすると

うかつな行為なのかもしれません。

しかし、倫太郎も言っていたとおり、

患者が突然倒れたときに手を貸さない

医者はいないでしょう。

宮川教授は、医者というよりは

教授であり管理職という部分の方が

より強い人間だと思っていたので、

こんな行為に出るような人だとは

思っていませんでした。

倒れた患者を介抱しようとしたことは

まだ医者の魂が残っていたという

証拠であり、私としては、

こういう医者でもまだ医者の心は

残っているんだなぁと

救われた気持ちになりました。

私自身、臨床には全く興味がない

医師をそれなりに見てきましたので。

おそらく、宮川教授が

患者からセクハラだと騒がれたのは、

きちんと患者の話を聞いてあげなかった

からだと思います。

いつものとおり、

宮川教授は電子カルテばかりをみて

患者と面と向かって話そうとせず、

薬を出しておきますねで診察が終了。

精神疾患の患者は

とにかく話を聞いてもらいたいという

傾向にありますから、

相手の気を引くために

騒ぎ出したり暴れたりするのは

常套手段なんですよ。

教授なのに、そんなことも

わからないのかなぁ・・・。

ちなみに、精神疾患の患者さんも

そうなんですが、

クレーマーの方も

話を聞いてほしい症候群のことが

多いです。

特に、クレーマーさんの場合

同じ話を延々と繰り返す傾向が

強いです。

私は、クレーム処理を

仕事でやっていた時期もありました。

クレーマーさんの話は

ある程度のところで切ってあげないと

１時間や２時間では済まなくなって

しまいますので、要注意です。

 

このセクハラ騒ぎですが、

最終的には、患者側が

病院側を訴えると言いだして

宮川教授は精神的に憔悴して

しまいます。

患者側が訴えるまでに

発展したということは、

おそらく宮川教授が

セクハラの事実を認めなかったから

なんでしょう。

円能寺一雄理事長（小日向文世）は

面倒を嫌うことを

宮川教授はよく知っているので、

なおさら、宮川教授は精神的に

追い詰められることでしょう。

倫太郎は、普段の思いもあって、

多少は「ざまあみろ」という

気持ちもあるかもしれませんが、

業務上はサポートせざるを得ない

ですよね。

円能寺理事長からは、

直々に宮川教授を

何とかしてやってくれと言われたので

なおさらです。

とはいっても、

倫太郎が宮川教授と話をしようとすると、

・お前は俺をバカにしているのか

・俺はお前が嫌いだ

と言われてしまい、話にならないので、

整体をしながら話をするという

荒業に出ます。

このセクハラ問題は、

最終的に

はっきり解決したかどうか

４話だけでは分かりかねますが、

訴えを起こしたバレリーナは

倫太郎のおかげで心を開いたようなので、

この４話で解決したと考えて

いいんだと思います。

この嫌な上司が追いつめられる

という構図は、

半沢直樹に通ずるものがあるように

思いました。

 

一方、夢乃さんの方は、

情緒不安定な状態から

芸者の夢乃さんとしての心に

変身した状態で

相澤るり子に支払わなければ

ならない７００万を

必死に調達しなければなりません。

最初は、倫太郎の自宅にまで

おしかけて、

自分自身を人身御供のごとく

倫太郎に提供するから、

何も言わずに７００万を

貸してください作戦にでました。

しかし、

倫太郎が

ちょっとまって、ちょっとまって

夢乃さん！

とラッスンゴレライのマネを

しているところに、

同僚の外科医であり

幼なじみでもある

水島百合子（吉瀬美智子）が

その現場に鉢合わせになったので、

あやうく難を逃れました。

最初、夢乃は

３００万を倫太郎から

貸してもらいましたが、

結局、倫太郎に

そっくりそのまま返済しました。

その時は、

円能寺理事長から３００万を

調達していたと断定して

いいと思います。

相澤るり子に

倫太郎から借りた３００万を

渡すやいなや、

円能寺理事長に電話をかけて

いましたからね。

今回の第４話で、

やはり円能寺から３００万を

調達していたことが

はっきりしました。

そして、残りの７００万を

倫太郎から調達不可能となった今、

夢乃さんは、ふたたび、

円能寺理事長からお金を

巻き上げようとするようです。

さすがに、

円能寺理事長には自分自身を

提供する気にはならないのだと

思われるので、

見え透いた嘘をついています。

夢乃さんは、

前回の３００万調達時に、

置屋の屋根が雨漏りするので、

置屋のお母さんである

益田伊久美（余貴美子）が

困っている。

ついては、その修繕をしたいので、

お金が必要なんだ、と

円能寺理事長におねだりしています。

そして、今回も

その修繕をしようと思って

業者からお見積りを取ったところ、

３００万では不足していて、

あと７００万が必要になった

というウソをつきます。

そのウソが判明するのは、

円能寺理事長が

屋根の修繕をするのに、

自分の懇意の業者を紹介しようと

思って、置屋を訪れたためです。

伊久美さんに、修繕の話を

持ちかけたところ、

夢乃の話がウソであることが

判明します。

つーか、その前にウソであると

気付けよ、円能寺理事長！

って感じなんですが、

お金持ちですし、

夢乃にぞっこんだったから

気付かないんでしょうね。

 

夢乃が円能寺理事長から

お金を巻き上げていたことに

気付いた置屋のお母さん。

まさかと思い、雀荘へ赴くと

相澤るり子と鉢合わせ。

置屋のお母さんは、

夢乃さんから、母親のるり子は

死んだと聞かされていました。

夢乃に付きまとわないように

とるり子に頼むわけですが、

当然、そんなことが通用するような

相手ではありません。

今後も付きまとい続けるでしょうが、

そこを倫太郎がどう対応していくのか

今後が見ものです。

 

当の本人である夢乃さんは、

お金をるり子に渡した後

日曜日に倫太郎の診察室に訪れます。

タイミング悪く、倫太郎とは

すれ違ってしまいますが、

倫太郎の自宅にまた押しかけます。

倫太郎がサンドイッチを作っている間に

別の部屋で倫太郎の母親の着物の

においをかいでいる夢乃さん。

お母さんのにおいとつぶやきます。

この時点で、夢乃には

幼少期に問題があることが決定。

相澤るり子との回想シーンで

母親にまともに相手されなかった過去が

明らかとなります。

サンドイッチを作った倫太郎が

夢乃のいる部屋で医師として

相澤明良としての夢乃さんに

優しく接します。

あなたは一人ではありません。

あなたの子供時代に何があったのか

教えてくださいと質問しますが、

途中で夢乃さんの性格に変身。

倫太郎のことをヒノリンと呼び、

計算高い芸者の夢乃さんは、

倫太郎をつまらん男呼ばわりして、

明良にちょっかいを出すな

と大声で叫ぶのです。

本物の二重人格を

見たことはありませんが、

結構衝撃的な絵でしたね。

幽遊白書の敵キャラで

人格が７つ存在する相手が

いましたね。

そう、仙水忍を

思い出してしまいました。

今回の夢乃さんの変身した時は

仙水の多重人格が戦っている時

みたいな言動でした。

（おわり）