初めて○○最終回 ららぽーと富士見オープンの来場者は１０万人以上

今回が最終回の放送だった

初めて○○やってみた　は、

テレビ朝日の

宇賀なつみアナウンサーがＭＣで

ゲストＭＣは週替わりの

バラエティ番組です。

先日は、大分銀行ソーリン支店の

オープンを密着していましたが、

今回は、ショッピングセンター

ららぽーと富士見のオープンまでに

密着していました。

今回で残念ながら最終回ですが、

たぶん特番なんかで

再び復活するんじゃないかと

思います。

宇賀アナウンサーのファンも

多いでしょうし、

もともとが特番から始まった

全国ネットの番組ですからね。

最終回の出演者は

次のとおりです。

—————–

ＭＣ　宇賀なつみアナ

ゲストＭＣ

有野晋哉さん（よゐこ）

濱口　優（よゐこ）

——————

ららぽーと　は

三井不動産がデベロパーの

ショッピングセンターです。

一部の店舗は

三井ショッピングパーク

ららぽーと○○

という名前になっていますね。

大型ショッピングモールは

生活用品

エンタテインメント

グルメ

ファッション

など、

様々なジャンルの店が存在していて

我々が生活するために必要な

衣食住のほとんどが手に入る

とても便利な施設です。

２０１５年４月１０日

埼玉県富士見市に

ショッピングセンターの新店舗

三井ショッピングパーク

ららぽーと富士見

が誕生しました。

店舗によっては、

限定グッズも

販売されるような

念の入れようです。

 

鶴瀬駅が一番近い駅ですが、

ふじみ野駅

志木駅

大宮駅

南与野駅から

ららぽーと富士見までの

路線バスも整備されています。

この中には

ファッション

グルメ

映画館

旅行会社

美容室など

様々なジャンルの店舗が

合計２９３店入っています。

ここで働く従業員は

およそ５０００人。

そんなショッピングセンターが

できるまでの２８日間を

密着したのが今回の企画です。

 

ららぽーと富士見の基本データ

ららぽーとは

首都圏を中心に全国８カ所にある

大型ショッピングセンターです。

今回の新店舗は、

富士見市役所の目の前に

建てられています。

もともとは広大な畑だった

場所なのですが、

そこを三井不動産が購入し、

建設期間３年をかけて

今年の２月に建物が

ようやく完成しました。

基本データは次のとおり。

—————————

▼敷地面積

１５万２０００平方メートル

（東京ドーム３個分）

▼駐車場

約４６００台駐車可能

（１１か所）

▼駐輪場：

約２０００台駐輪可能

（４か所）

▼バス停も完備

—————————–

 

施設マネージャーはたいへん

ららぽーと富士見の

施設マネージャーを任されたのは

谷口彰一さん（たにぐちしょういち）

施設運営部に所属しています。

２９３もある各店舗と

話し合って、

準備状況の確認をおこなったり、

共用部の

什器・備品を準備したりと

快適で安全な

施設環境をつくることが仕事です。

ファミリーだけじゃなくて

おじいちゃん、おばあちゃんも

お孫さんと一緒に楽しめる

そういう施設でありたい、

世代を問わず愛される施設を

目指すと意気込んでいます。

グランドオープンしたときの

来場者数目標は

なんと８万人以上。

この数字は同規模の

他のららぽーとが

グランドオープン日に達成した

来場者数です。

今回はその記録を

塗り替えるのが目標です。

オープンまで１か月前ありますが、

建物の中はまだまだ準備段階です。

地上３階建ての

２９３店舗が開店準備を進める

ことになるのですが、

ショッピングセンターは

どのようにしてできるの

でしょうか。

４月１０日のオープンまでに

施設マネージャが

やらないといけない仕事は

大きく分けて１３種類あります。

１．店舗面談

２．シャッターの使い方講習

３．フードコートテストオペレーション

４．防災パトロール

５．防災訓練

６．館内パトロール

７．自動販売機設置

８．郵便ポスト設置

９．公衆電話設置

１０．カプセルトイ設置

１１．タクシータッチ設置

１２．家具設置

１３．標識設置

 

マネージャー業務開始

ますは、

自販機設置場所確認から

業務が始まりました。

屋外が中心のお仕事です。

これだけの広い施設だと

準備がかなり大変で

全体で１００カ所以上

敷地内で７０カ所程度の

設置台数となります。

１つ１つ歩いて確認しますが、

歩いていかないと施設のことを

覚えられないので、

そういうつもりで歩いている

ということです。

駐車場や公園など

人通りが多そうな場所には

必ず設置します。

施設内は

２９３店舗それぞれの

スケジュールで準備が

進められていきます。

店舗面談は、

谷口さんのチームで

２９３店舗すべてと連絡を取り、

調整して行わなければなりません。

店舗さん側が提示した

オープンスケジュールを確認し

１店舗オープンまでの進捗状況や

販売体制の確認をするために

行います。

せっかく売れる商品があっても、

スタッフが揃っていないと

売り上げにつながらない場合も

あることから、

施設側としては、

万全な体制を整えてほしいと

お願いして、言い続けます。

各店舗と協力しなければ、

来場者８万人超えは

難しいからです。

その次は、

郵便ポスト、タクシータッチ、

公衆電話の設置確認です。

タクシー乗り場では

タクシータッチという

電話ボックスのような機械を

設置します。

受話器を取ると、無料で、

提携しているタクシー会社を

話ができるもので、

大型ショッピングセンターには

かかせない設備です。

今や少なくなった

公衆電話ですが、

これだけの規模の施設だと

やはり設置するんですね。

（後半へつづく）

 

 

店舗レイアウトの秘密を開発リーダーが解説

オープンまで、あと１５日

という状況で、

この施設を一番よく知る人物が

現場に現れます。

開発プロジェクトリーダーの

川邊直樹さんです。

建設以前の３年前、

この場所が広大な畑であった頃から

開発チームのリーダーとして

建設に１から関わってきた

張本人なのです。

また、

この店舗のレイアウトを決めた

チームリーダーでもあります。

何もないところから

象徴的な大空間になったのは

感動的と語る川邊さんは、

この施設の生みの親であり、

だれよりも思い入れが強いと

いえます。

通路に隠された秘密

サーキットモールといって

ぐるっと館内を１周できる

通路になっています。

１周およそ６００メートルで

歩くと約１５分かかります。

通路の正面だけを

見渡せるというよりは

通路を斜めにすることで

色んなお店が少しずつ

見えるので

次は何があるんだろうという

期待感を持って楽しめるように

設計されています。

また、

通路を少し曲げて設計することで、

先にある店舗の情報を

入りやすくして、

歩いているときの単調感じを

排除しており、

お客さんが飽きにくくなるように

考えられているのです。

 

店舗レイアウトの秘密

▼その１

フロアの端っこには

アカチャンホンポのような

集客力のある大型店に

出店していてだくことが

ポイントになります。

端っこを人気店にすれば、

自然と、たくさんのお店を

来場者が回るような動線に

なってくるからです。

アカチャンホンポ以外には

このような店舗が端っこです。

ＵＮＩＱＬＯ

ＴＯＫＹＵ　ＨＡＮＤＳ

ＴＯＨＯ　ＣＩＮＥＭＡＳ

幅広い客層をターゲットにした

人気大型店を端にそろえ、

入り口から入っても

人気店に向かう途中に

他の店を見る機会が増え、

施設全体の活性化にも

つながります。

▼その２

隣同士にライバル店を配置する

というのがポイントです。

たとえば、

ＪＴＢさんとＨＩＳさんは

両隣の配置になっています。

来場者には、見比べながら

買い物していただけることで、

気分も盛り上がって

購買意欲をかきたてるという

利点があります。

また、

同業種のライバル店舗を

隣にすることで、

買い物がしやすく

エリアの活性化にも

つながります。

実際には、このように

ライバル店を配置しています。

１Ｆ　旅行会社

２Ｆ　スポーツ用品店

３Ｆ　携帯会社

▼その３

集客力が高いフードコートの

配置を建物の真ん中にしている

ことがポイントです。

１周が６００メートルと、

比較的長い距離があるので

回遊の起点になる

象徴的な場所を作りたいため、

施設の真ん中に配置しています。

１Ｆの真ん中に

フードコートを配置し

ららぽーと富士見の

心臓部として機能させるのです。

その他にも、

初めてららぽーとで導入した

仕組みが女子トイレにあります。

壁に仕掛けがあって、

一見、行き止まりのように

見えるのですが、

この壁を開くようになっています。

壁を開けてみると、

その先にもトイレがあります。

どういうことかというと、

従業員用のトイレが

つながっていて

ピーク時やセール時といった

混雑時に使用するため

取り入れた仕組みなのです。

たしかに、女子トイレは

混雑しますからね。

男子トイレに女性が流れる

事態は避けてほしいものです。

 

アカチャンホンポの商品搬入・陳列

オープンまであと１３日のところで、

アカチャンホンポの準備が

始まるはじまりました。

アカチャンホンポは、

全国展開している大手チェーン店。

２０１３年度の

年間売上は８５１億円で、

乳幼児をターゲットとしてお店。

そのため、

子供連れのお客さんが多い

ショッピングセンターでは

なくてはならない店舗なのです。

しかも、ららぽーと富士見店が

１００店舗目という特別な

店舗になります。

新店舗の店長は、近藤孝充さん。

２日間４０名体制で

搬入作業を実施します。

どのくらいの商品が搬入されるのか

といいますと、

トラックで２０台くらい

カゴ車で４００台分

の商品になります。

段ボールの中には

約１万２０００種類の商品が

収まっています。

搬入口から店舗まで

約１５０メートルありますが、

どのように商品を運ぶかというと

搬入口から遠い店舗は

最も効率的な方法である

バケツリレーをやるそうです。

店舗に運ばれた商品を

一気に商品棚の前へ運び、

５００坪の店内は

段ボールだらけになります。

その後の商品陳列は

２日間かけて８０人体制で

行われます。

陳列の秘密としては、

お客さんに女性が多いため、

ゴールデンゾーンを意識した

配置になることが挙げられます。

女性の目線の高さが

約１３５センチといわれているので、

それに合わせた設計にしており、

社内規定で商品棚の高さを

女性の目線に合わせた

１００～１５０ＣＭに設定

されているのです。

こうすることで商品が

女性の目に入りやすくなります。

オープン直前に、

近藤店長は今の気持ちを

次のようにおっしゃっていました。

「時はきた」

これ、プロレスラーの

橋本真也選手が、

蝶野正洋選手と共に、

猪木・坂口征二に挑んだ時の

言葉だったかと・・・

 

フードコートテストオペレーション

施設の心臓部である

フードコートでは、

実際のオープンを想定した

テストが行われます。

館内で働くスタッフさんに

お客さんとして来店してもらい

フードコートを実際に運営する

本番さながらのシミュレーション

を実施するのです。

１１；３０から

人が集まり始めて

１２：１５には

フードコートがにぎわいます。

フードコートスタッフには

実戦形式で動きを

確認してもらうのです。

テストオペレーションがあると

店舗側は非常に助かるのは、

修正点を把握して

開店に備えることができ、

よい店をつくるのに欠かせない

要素を発見できるためです。

また、

同じ日にオープンする同業者をみて

それぞれが刺激を受けることも

相乗効果として現れます。

ここで、施設マネージャーの

谷口さんは大事なことを

確認しなければなりません。

それは、待機列をどう並ばせると

効率がよいのかを確認すること。

混雑して順番ぬかしがないように

１店舗ずつ確認して囲いを

作っていきます。

また、シャッター使い方の講習にも

施設運営責任者として立会います。

 

残り９日で、防火パトロール・防火訓練を実施

防火パトロールは

主にフードコードで実施します。

火の元の近くに

燃えやすいものがないか確認し、

電気の容量も確認します。

電気の容量オーバーは火災に

つながることが多く

コンセントを知らないうちに

たくさんしようしていないかを

確かめる必要があるのです。

既定の電力を超えていないかを

１店舗ずつチェックします。

また、店舗の床に貼られた

銀の印をチェックするのですが、

この印は避難経路を示した印

になっています。

避難導線を遮るような什器の

配置はダメなので、

銀の印からはみ出ていないかを

確認する必要もあります。

次に、防災訓練は

大型施設にはかかせないもので、

各店舗と協力して防災訓練を

実施します。

２９３店舗の代表が集まり

トラブルが起きたときの

避難の仕方を丁寧に確認します。

誘導役・お客さん役に分かれて

施設側と各店舗が協力するのです。

 

オープン前の最終段階

あと７日の段階で

店舗面談と最終確認を実施。

ソファーなどの館内の家具を

最適な場所に設定します。

もう一つは、細かいことに

思えるのですが、

自販機とカプセルトイの

コードが出ていないか

足をひっかけるとあぶないので

確認する必要があります。

各店舗は追い込みの段階で

研修していたり、

商品陳列しているところなど

様々な様子が見られます。

そして、あと３日の段階で

全店舗の営業体制が整います。

これは、

プレオープン（３日間）

ということで、

近隣の方に買い物を

していただくためなのです。

グランドオープンの日は混雑が

予想されるので、

近隣の方へプレオープンの

広告チラシを配布して

足を運んでもらうのです。

これは、

近いお客様に認めてもらわないと

施設全体の売り上げには

つながらないという

戦略によるものでしょう。

プレオープン当日

ららぽーと富士見の営業時間は

午前１０時～午後９時です。

（映画館・レストランを除く）

プレオープン初日は雨でしたが、

地元のお客さんが長蛇の列。

そのため、谷口さんは

お客さんのために、

９時３０分に前倒しで

オープンさせることを

決意します。

２時間で施設内は

一気ににぎわっており、

マスコットを呼んでいる

店舗もありました。

今日の谷口さんの仕事は

施設内の見回りです。

最適な空間づくりをするために

駆け回ります。

ランチタイムは満員御礼で

来場者の評価も上々でした。

一方、このプレオープンで

実際にお客さんが入ったからこそ

分かったこともありました。

谷口さんは、バス停に

分かりやすい標識をつけるべき

だと気付いたのです。

ここまでの気配りには

恐れ入りますという感じです。

 

グランドオープン当日、１０万人来場達成！

グランドオープン当日は

８：１０にスタッフが出勤、

９：００には

市長も参加する

オープニングセレモニーが

執り行われました。

富士見市をあげて

開店を祝福します。

谷口さんは、開店まで

最終確認に余念がありません。

お客さんの方は、

プレオープンの時よりも

長蛇の列となっており

全長３００メートルで

１０００人以上です。

入口は６カ所あるので、

約６０００人が並んでいる

ことになります。

先頭に並んでいる年配の方は

５：４５から待っていたそうで、

待ち時間は４時間です。

お目当ては、雑貨店の

オープン限定品で

フライングタイガー

だそうです。

オープンの合図は谷口さんが

行いました。

３０分経過しても、

客足が絶えない状態が続き、

１時間後には全階が

平日なのに大盛況となります。

お昼には満車状態となり、

前の道路は車が大渋滞します。

施設マネージャーの谷口さんは

安どの様子を見せています。

アカチャンホンポの近藤店長も

満足なご様子です。

アカチャンホンポの初めての

売り上げは、

おもちゃ３０個と

チャイルドシートで４万円

でした。

この日、谷口さんは

施設を歩きまわったわけですが、

距離にして１５キロ

歩数にして２４，１１０歩。

もしかしたら８万人

いったんじゃないかなと

いう谷口さんですが、

正式な来場者数確認までには

数日かかります。

３日後に来場者数は

１０万人を超えたことが判明。

いい仕事にめぐりあえたと思う

とおっしゃる谷口さんの顔は

達成感でいっぱいでした。

（おわり）